降臨 ━━━━━━ 。
このCB750Fを目にした瞬間、真っ先に浮かんだのはまさしくそんなフレーズだった。
それほどまでにこのCB750Fは、神々しい輝きを放っていた。
そのメーターに刻まれた走行距離 ━━━ 2km。
実走行?いや・・・どうだろう。
しかしそんなことはどうでもよくなるほどに、車体各部を見れば見るほど魅了されてしまう。
何よりもまず見てほしいのは、圧倒的な存在感を湛えるエンジンだ。
空冷4気筒であることを主張するかのように左右に大きく張り出したそのエンジンは、ため息が出るほどの美しさを留めていた。
そして4本のエキゾーストパイプが描く美しい流線型は、いくら眺めても飽きることはない。
この時代のホンダ車を象徴するコムスターホイールも、全く色褪せることなく当時の姿を私たちに伝えてくれている。
見よ、この美しいガソリンタンクを、そして穴一つないシートを。
あの頃、誰もが憧れた無骨なまでのテールレンズに左右2本出しマフラーのシルエット。
もう、何も言うことはない。
このCB750Fが手に入るのなら。
【CB750F 1982年モデル】
車両本体価格 2,999,900円(税込)