ハーレーモール湘南 小林です。
今日はクランクについて。
先日お預かりした98年のソフテイルの話です。
お客様は、エンジンのかかりが悪い、エンジン各部のオイル漏れ、
エンジンが暖まってもアイドリングが安定しない等、
様々な不具合を訴えていらっしゃいました。
早速各部の状況を確認していきます。
フロント、リアとも、シリンダーベースからオイルが漏れています。
この他、フロント、リアのロッカーカバーやタペットブロックからもオイル漏れが
見られました。
お客様の了承をいただき、オイル漏れの修理の為、エンジンを分解、点検していきます。
後ろのコンロッドが自立しています。
この状況を修理するには、エンジンをフレームから降ろし、
クランクを分解して、ベアリング、コンロッドなど各部品の修正、
サイズ合わせ等が必要になってきます。
当然予算もかなりかかります。
お客様に連絡し、この状況を確認していただき、修理のお見積もりを
お伝えしたところ、今回はオイル漏れの修理に留めるとの事でした。
この状況から考えると、ガスケットの交換だけではオイル漏れが治る事は
考えづらい事、エンジンの根幹が傷んでいる事、その部分をクリアしないと
調子の良い状態にならない事等説明させていただき、
お客様の了承をいただき、ガスケット類を交換し納車しました。
整備や修理を仕事にしていると自分対バイクと思いがちですが、
その向こうには必ずお客様がいます。
お客様によっては、時間の制約がある、今はそこまで予算が組めない、
買い換える予定があるからお金をかけたくないなど色々な事情があります。
もちろん自分とお客様が納得できるまで修理できれば1番良いですが、
様々な事情でそう出来ないことも多いです。
お客様のご要望に沿った仕事をしていきたいと思った案件でした。