こんにちは 藤沢店 佐藤です。
台風も一段落して、季節は冬に向かってますね。
寒さに身体を慣らしつつ、風邪予防に気を付けましょう。
今回の修理案件は「エンジン回転数が突然下がって吹けなくなる」です。
車両は250ccのスポーツタイプです。
フューエルインジェクション車両で、FIランプや警告灯・エラー表示は出ていません。
フューエルポンプもしっかり動作しています。
キャブレター車両ならいざ知らず、FI車両です・・・
しかもエラーの類は出ていない・・・(手強い感が否めない・・・)
症状を改めて確認すると
①エンジンの始動性は良好。
②アイドリングが安定しない。
③アイドリングが下がると吹け上がりが悪くなる。
④症状の発生タイミングが不定期。
⑤吹け上がりが良好の時も有る。
⑥エンストは無い。
⑦台風の後から調子が悪くなった。
う~ん・・・(色々有り過ぎて絞れない・・・)
ポイントになるのは⑤⑥⑦でしょうか?
⑤で考えられるのは「電装系の異常」?(でもなぁ~ エラー出て無いんだよなぁ~)
⑥もそうだけど「電装系の異常」でエンストもしないの?・・・
どうも⑦がキーポイントになりそうです。
推測になりますが、台風(大雨)後に調子が悪くなり得る事象を考えてみます。
と言うか・・・「水」か?
燃料タンクに「水」が混ざったらどうなるでしょうか?
当然、「油」と「水」は分離します。
「ガソリン」は燃焼しますが、「水」は燃えません。
燃料タンクは乗っていれば揺れます。
タイミングによっては「ガソリン」と「水」を吸い込む為、調子が悪くもなります。
燃料タンクの中身を確認してみます。
14Lタンクに対して100cc位「水」が入っていました。
で、「水」が入った原因はこれです。
またか~!!!
今年の4月にもブログで紹介した「フューエルタンクキャップ」です。
ゴム部分の横が切れています。
「水」は入ったばかりなので、「錆」等の悪さはしていませんでした。
「フューエルポンプ」も可能な限り分解して清掃しました。
組み上げての確認では不具合症状は再発しませんでした。
トラブルを未然に防ぐ為に定期点検を受けましょう。
定期点検・修理は、お近くの丸富オートにご相談下さい。