2018.07.08 爆発?

こんにちは 藤沢店 佐藤です。

 

前回の記事からだいぶ時間が経ってしまいました。

前回の記事はこちら↓

2018.04.23 大穴?

さて、この衝撃的な事例。

「クランクケース」になぜ「穴」が開いたのでしょうか?

お客様とお話を進めて行くと、段々と状況がわかって来ました。

最後にエンジンが止まった時は走行中だったとの事です。

「バンッ!!!バリバリバリッ!!」と爆発音を立てて止まったそうです。

「クランクケース」に穴を開けた衝撃が「スターターモーター」を吹き飛ばしたと考えられます。

「クランクケース」の割れた穴を覗き込んでみると、「クランク」が見えます。

更には「コネクティングロッド」のビッグエンド部分も見えました。

「コネクティングロッド」は「クランク」と「ピストン」を繋いでいる部品です。

エンジンの重要な部品で「ピストン」の往復運動を「クランク」で回転運動に変換しています。

 

キックスターターは動作するのでゆっくりと「クランク」を回転させてみると・・・

「コネクティングロッド」が不自然に動きます。

「クランク」の回転を止めても「コネクティングロッド」が自重で動いている・・・

直には見えませんが「コネクティングロッド」は折れているみたいです。

今回の故障は恐らく「水溜りに突っ込んだ」所から始まっています。

水を吸い込んで、徐々に「エアークリーナー」内に溜まって行きます。

この時点では普通にエンジンは動作していますが、

ある拍子でエンジンの燃焼室に水が流れ込んで「ウォーターハンマー現象」が起きて

今回の事象になったと思われます。

「ウォーターハンマー」とは何でしょう?

日本語にすると「水撃作用」と言われます。(力強い名前ですね・・・)

エンジンの燃焼室ではガソリンと空気の混ざった混合気がピストンで圧縮されます。

ここに水が相当量入ってしまうと「ウォーターハンマー」が発生します。

 

理科の実験なんかでやった気がしますが、

気体を注射器に入れて出口を指で塞いで押すとそこそこ体積は圧縮されて小さくなります。

液体で同じ事をするとほぼ体積は変化せず、ビクともしない。

 

エンジンの燃焼室内部でこれが発生すると・・・

圧力に耐えられなかった部品が破損します。

「ピストン」に穴が開いたり、「コネクティングロッド」が折れる等です。

今回は「コネクティングロッド」が折れて、「クランクケース」内で暴れて

大破したと考えられます。

 

これからの季節、突然の大雨が起こり得ます。

水没した車両は動かす前に点検をお薦めします。

 

定期点検・修理は、お近くの丸富オートにご相談下さい。